こんにちは、ガブです。
僕は建設コンサルの技術者として独立して10年になります。専門は、橋の補修設計です。
実績としては、
- 社員ゼロ・事務所ゼロ・営業ゼロ・残業ゼロ
- 独立10年、年商3,000万円を安定
- 業界歴24年(会社員14年+独立10年)
- 29歳で国家資格の技術士
という働き方で、平日の昼にボートを出したり、子どもの長期休みに合わせて何週間も旅に出たりしています。
いまは、同じように独立を考えている技術者に向けて、自分の体験を書いています。
子どもが生まれたばかりの、33歳の頃の話です。
当時の僕は、建設コンサルタントの会社で働いていました。子どもが可愛かったのもありますが、何より「早く帰らないと妻の機嫌が最悪になる」という切実な理由で、なんとか定時の夕方5時に帰ろうと必死に努力していました。
でも、会社というのは、そう簡単に社員を帰してくれません。
あの手この手で定時退社を阻んでくる、「会社の陰湿な罠」の話をさせてください。
消えたタイムカードの謎
その会社では、タイムカードの機械が玄関の前に置いてありました。
カードを入れると、「ガァーッ、チャン!」という、けっこう大きな音が鳴るんです。だから、その音が鳴ると「あ、誰か帰ったな」と社内の全員にバレます。
当時は「みんなで遅くまで残業しようぜ」というバリバリの昭和マインドな会社でした。定時で帰ろうとすると、確実に周りの目が冷たくなります。
だから僕は、社員がいるフロアを忍者のようにそろりと抜け、玄関まで辿り着いたら光の速さでタイムカードを押し、音が響いた瞬間にダッシュで立ち去るというミッションを毎日こなしていました。
(いや、どんな会社だよ)
ところがある日、出社するとタイムカードの機械が忽然と姿を消していました。
理由は簡単です。その日、会社に「税務調査」が入ったからです。
おそらく、タイムカードに記録された社員たちの恐ろしい残業時間を調査員に見られると、会社的にめちゃくちゃマズかったのでしょう。
(証拠隠滅のスピード感だけは超一流です)
全社に響き渡る「ガァーッ、チャン!」
無事に税務調査が終わり、嵐が去った翌日。
タイムカードは無事に返ってきました。
しかし、なぜか置かれている場所が変わっていたんです。
玄関ではありません。
社内のみんながいる、オフィスフロアの「ど真ん中」に鎮座していました。
しかも、専務のデスクの目の前です。
その日から、僕の定時退社ミッションの難易度は、一気に跳ね上がりました。
夕方5時。静まり返ったオフィス。みんなが黙々と図面を引いたり計算したりしている中で、フロアのど真ん中まで歩いていき、タイムカードを差し込む。
「ガァーッ、チャン!!」
静かなオフィスに、退社を知らせる音が盛大に響き渡ります。
その瞬間、全社員の視線が一斉に僕の背中に突き刺さるのが分かりました。さらに最悪なことに、目の前に座っている専務が「お前、もう帰るのか?」という親の仇のような目でこちらを睨んでくるんです。
(・・・いや、定時なんですけど!)
心の中で叫びながら、僕はいたたまれない気持ちで会社を逃げ出していました。
5時になると、僕の机を「うろつく」部長
会社の罠は、タイムカードの配置変更だけではありませんでした。
僕が毎日5時に帰り始めると、今度は部長が謎の行動を取り始めたんです。
夕方の4時55分くらいになると、なぜか部長が僕の机の周りをうろちょろし始めます。そして、絶妙なタイミングで話しかけてくるんです。
「あ、ガブくん。あの件なんだけどさ・・・」
そこから、どうでもいい仕事の話が長々と始まります。僕は早く帰りたいので、適当に「はい」「そうですね」と相槌を打ちながら、(早く終われ、早く終われ・・・!)と念じ続けていました。
そう、部長は僕を早く帰らせないために、わざと定時ギリギリにどうでもいい話を持ちかけてきていたんです。
(・・・浅ましい! 浅ましすぎるわ!)
でも、当時の僕は「早く帰りたいから」と言って上司の話を遮ることもできず、ただひたすら話が終わるのを待つしかありませんでした。
僕たちを縛っていたのは、一体何だったのか
今思い出すと、コントのような話ですよね。タイムカードの場所を変えたり、机の周りをうろついたり。
でも当時は、本気で息が詰まる思いでした。
そして一番怖いのは、そんな異常な環境にいると、自分の中の「大切なものの優先順位」まで狂っていくということです。
「いつも早く帰って肩身が狭い」
「もっと会社に認められなきゃ」
そんな思いから、僕は「早く帰る後ろめたさ」を消すための言い訳を探し始めました。技術士の資格を取り、別の資格も取り、年収を上げることに必死になりました。
年収が上がれば、資格を取れば、「仕事なんだから」と妻に言い訳ができる。堂々とできる。そう思っていたんです。
でも、年収が500万から700万に上がっても、夫婦喧嘩は一切なくなりませんでした。
当然です。僕が会社や周りの目ばかりを気にして、肝心の「家族と過ごす時間」をまったく増やしていなかったからです。
家族が求めていたのは、僕の年収でも、僕の資格でもありませんでした。
一緒に夕飯を食べること。育児の大変さを分かち合うこと。
要するに、「時間」だったんです。
「後ろめたさ」のない毎日
会社員時代の僕は、見栄や体面、無言の同調圧力に縛られて、大切なものが見えなくなっていました。「サラリーマンだから仕方ない」というマインドに、どっぷり浸かっていたんです。
独立して一人社長になった今、僕のオフィスにはタイムカードはありません。
夕方5時に机の周りをうろつく部長もいません。「お前、もう帰るのか」と睨んでくる専務もいません。
今日の仕事を3時で切り上げて、子どもを迎えに行こうが、平日からボートを出して釣りに行こうが、誰の視線も突き刺さらない。あの「後ろめたさ」が一切ない毎日です。
ただ、ずっと家にいる分、サラリーマン時代よりはるかに家事や育児をこなすようになりました。
食事作りの手伝い、皿洗い、洗濯、猫のエサやり、猫のトイレ掃除、子どもの学校行事全般・・・。
気がつけば、今は「社畜」から「家畜」にクラスチェンジしています(笑)。
(・・・結局、家族にこき使われている気もしますが、ガァーッ、チャンの音に怯えるより100倍幸せです)
もしあなたが今、会社で「定時で帰るのが申し訳ない」と無言の圧力を感じていたり、どうでもいい上司の雑談に付き合わされて時間を奪われているなら。
それは、あなたが「サラリーマンという働き方」に違和感を持ち始めている証拠かもしれません。
その違和感、実は「独立できる技術者に出る”前兆”」の可能性があります。
僕が会社員14年の「社畜マインド」から抜け出して、時間と自由を取り戻すまでの道のりを、無料の小冊子『独立前兆(どくりつぜんちょう)』にまとめました。
あなたが今、独立に向けてどのくらい準備ができているか、10問でわかる独立診断チェックも入っています。
タイムカードの音にビクビクする毎日に「もうウンザリだ」と思っているなら。
まずは、自分の「いま」を確かめてみてください。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
あなたの「時間」は、上司の雑談のためにあるんじゃないですよ。
ガブ

