こんにちは、ガブです。
僕は建設コンサルの技術者として独立して10年になります。専門は、橋の補修設計です。
実績としては、
- 社員ゼロ・事務所ゼロ・営業ゼロ・残業ゼロ
- 独立10年、年商3,000万円を安定
- 業界歴24年(会社員14年+独立10年)
- 29歳で国家資格の技術士
という働き方で、平日の昼にボートを出したり、子どもの長期休みに合わせて何週間も旅に出たりしています。
いまは、同じように独立を考えている技術者に向けて、自分の体験を書いています。
「うちの会社、なんかおかしくないか?」
社会人になって数年経つと、ふとそんな疑問を持つ瞬間があると思います。
でも、毎日の仕事に追われていると、その違和感にもだんだん慣れていってしまうんですよね。
これは僕が20代の頃。ある建設コンサルタント会社で、完全に「社畜」として洗脳されていた時期の、笑えないエピソードです。
日高の山奥(ヒグマのメッカ)、高低差20mを100往復する地獄
入社して間もない頃、僕は「道路の横断管調査」を命じられました。
道路の下を通っている排水管の状況を調べる仕事で、1週間の泊まり込み出張です。
現場は、北海道の中でもヒグマのメッカとして知られる日高の山奥の峠道。
道路の路面から横断管までは、なんと高低差が20m近くもありました。しかも、1つの横断管を調べるのに、その急な斜面(法面)を「入り口」と「出口」で2回往復しなければいけません。
夏のクソ暑い中、草ぼうぼうの斜面を上り下りする。蚊には刺されまくる。
それをなんと100カ所以上もやるんです。
さらに最悪なことに、同行した専務(高齢)は、車の中から僕に命令するだけ。
初日だけで、僕は死ぬほどヘロヘロになりました。
相部屋の雑魚寝、二日酔い、そしてヒグマの恐怖
宿に戻ると、下請け会社の人からビールを勧められました。
ちなみにこの宿、旅館というより下宿みたいなところで、寝る部屋は4、5人の相部屋で雑魚寝です。パーソナルスペースなんて存在しません。
「ガブさん若いんだから、飲めるんでしょ?」
若気の至りというのは恐ろしいもので、僕はムキになって「はい、飲めます!」と答えてしまい、まんまと翌日はひどい二日酔いに。
それでも調査は続きます。
ガンガンに痛む頭を抱え、急斜面を30m上り下りし、ブッシュをかき分ける。
そして4カ所目の横断管を調べているとき、ついに僕の限界が来ました。
「・・・オロロロロ!」
我慢しきれず、横断管の泥水の中に吐いてしまったんです。
汚水の悪臭と混ざって、控えめに言って地獄でした。僕はもう体を支えきれず、汚い横断管のそばに倒れ込んで休みました。
ここは北海道の山奥です。いつヒグマが出てもおかしくないのに、クマよけの爆竹すら持たされていない、完全な無防備状態。
「ああ、俺ここで死ぬのかな・・・」
本気でそう思いました。
(ちなみにその日の夜も、僕は宿でデータ整理。専務はビールを飲んで爆睡していました。マジで許さん)
「高速道路は使うな」という会社の異常なルール
さて、そんな命がけの1週間を終え、ようやく会社へ帰る日のことです。
現場から会社までは、片道4時間かかります。
普通なら、高速道路を使ってサクッと帰りたいところですよね。
しかし、当時の僕の会社には、信じられないルールがありました。
「よっぽどのことがない限り、高速道路は使うな」
理由はシンプル。「高速料金がもったいないから」です。
夜遅くならない限り、すべて下道で帰ってこい、という指示でした。
僕はヘロヘロの体でハンドルを握り、鹿が飛び出してくるかもしれない暗い峠道を、一人で何時間も運転して帰りました。
「経費削減のために、社員の安全や命を何とも思っていない」
タイヤの溝すらないボロボロの社用車を運転しながら、僕は絶望的な気持ちでした。
(・・・いや、その前に死にかけてたんですけどね!?)
魔法が解けた、他社の一言
そんな異常な環境にいると、不思議なもので「これがサラリーマンの普通なんだ」とマインドコントロールされてしまうんです。
「仕事なんだから仕方ない」
「みんなも我慢してるんだから」
そうやって、会社のおかしなルールを受け入れてしまっていました。
でもある日、プロポーザル(技術提案)の下見で、他社の技術者と話す機会があったんです。
「おー、ガブさん! 今日は泊まりですよね。夜、飲みに行きませんか?」
「すみません、今日日帰りなんで、これから片道4時間かけて帰るんですよ」
そう答えた瞬間、相手の顔が引きつりました。
「えっ? これから夜にかけて下道で4時間も運転するんですか!? うちの会社なら当然泊まりですよ。信じられない・・・」
その人はドン引きしたあと、苦笑いしていました。
そのとき初めて、僕はハッキリと気づいたんです。
「ああ、僕の会社、完全におかしいんだ」と。
いま、あなたは「鳥かご」の中にいませんか?
当時の僕は、インターネットで他の会社の「普通」を調べることもできず、ただ狭い会社の中の常識だけを信じて、自分の命をすり減らしていました。
独立して社長になったいま、出張に行くときは迷わず高速道路に乗りますし、疲れれば安全なホテルに泊まります。「時間と命はお金で買う」というのが、僕の中の当たり前になったからです。
もしあなたが今、会社の理不尽なルールに縛られて、「これが普通なんだ」と思い込もうとしているなら。
もしかすると、あなたは会社という「鳥かご」の中で、完全に感覚が麻痺してしまっているかもしれません。
「うちの会社、やっぱりおかしい」
その違和感に気づけたなら、それは「鳥かごの外へ出る」準備が整い始めたサインです。
そんな「独立できる技術者に出る”前兆”」を、僕の実体験をもとにまとめた無料の小冊子があります。
『独立前兆(どくりつぜんちょう)』といいます。
中には、あなたに前兆が出ているかが10問でわかる独立診断チェックも入っています。
狭い世界で命をすり減らす前に、まずは自分の現在地を確かめてみてください。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
他社の「えっ!?」というドン引き顔は、洗脳を解く最強の特効薬ですよ。
ガブ

