独立すると旅行に行きやすくなる?一人社長の休み方と仕事の回し方

独立すると旅行に行きやすくなる?一人社長の休み方と仕事の回し方

こんにちは、ガブです。

僕は建設コンサルの技術者として独立して10年になります。専門は、橋の補修設計です。

実績としては、

  • 社員ゼロ・事務所ゼロ・営業ゼロ・残業ゼロ
  • 独立10年、年商3,000万円を安定
  • 業界歴24年(会社員14年+独立10年)
  • 29歳で国家資格の技術士

という働き方で、平日の昼にボートを出したり、子どもの長期休みに合わせて何週間も旅に出たりしています。

いまは、同じように独立を考えている技術者に向けて、自分の体験を書いています。

「自分はそこそこできる人間だ」

そう思っていた自信が、一瞬で粉々に砕け散った日の話をします。

24歳の時、僕は初めて海外へ行きました。

行き先はグアム。

正直に言うと、最初からノリノリだったわけではありません。

その時僕は貧乏学生であり、旅行費用に20万円ちかく支払うのはもったいないし、

そんな価値無いだろう、と思っていました。

でも半ば強引に妻に誘われ、しかも旅行費用を半額出してくれるという事もあり、

「しょうがないな~、まあ、せっかくだし行ってみるか~」くらいの軽い気持ちでした。

当時の僕は海外旅行なんて一度も行ったことがなく、特別な憧れもなかったんです。

北海道の小さな町で育ち、学校へ行き、就職し、毎日を過ごす。

それが僕の世界のすべてでした。

今思えば、本当に狭い世界の中で生きていたと思います。

飛行機がグアム空港へ到着し、扉が開いた瞬間のことを今でも覚えています。

熱気のある空気。南国独特の匂い。聞き慣れない言葉。見慣れない外国人たち。

まだ空港にいるだけなのに、「世界ってこんなに広かったのか」と感動していました。

そしてホテルへ到着すると、さらに衝撃を受けます。

僕は学生時代、英語が比較的得意でした。受験英語もそれなりに勉強して、テストの点数も悪くなかった。

だからどこかで、「英語? まあ、そこそこできるでしょ」と勘違いしていたんです。

ところが、ホテルのフロントで話しかけられた瞬間。

何を言っているのか、全然分からない。

聞き取れない。理解できない。当然、返事もできない。

僕が絞り出した言葉は、ただ一言。

「What?」

……それだけでした。

その瞬間、僕は静かに悟りました。

「あ、僕が英語できると思ってたの、完全に勘違いだったわ……」

それまでの自信が、たった一言で見事に崩れ去った瞬間でした。

でも不思議と、嫌な気持ちにはなりませんでした。

むしろ「もっと知りたい」「もっと見てみたい」という気持ちの方が強かったんです。

そして、その旅行中に人生を変える体験をします。

体験ダイビングでした。

水深5〜6メートル程度の簡易的なものでしたが、海へ潜った瞬間、僕は言葉を失いました。

透明な海。色鮮やかな熱帯魚。水中へ差し込む太陽の光。

今まで見たことのない景色が広がっていました。

「同じ地球なのに、こんな世界が存在するのか」

本気でそう思いました。

旅行の思い出というより、人生観を変える衝撃でした。

(・・・いや、たかが水深5mの体験ダイビングで人生観変わるって、どんだけ単純なんだって話ですが。でも、当時の僕にはそれくらい衝撃だったんです)

僕は気づいてしまったんです。

世界は広い。そして僕は、まだほとんど何も知らない。

帰国した後も、あの感動は消えるどころか、日に日に大きくなっていきました。

気づけば次の旅行を計画していました。行き先はモルディブ。ダイビングの聖地です。

そこで僕はダイビングライセンスを取得しました。

普通なら近場の海で取るのかもしれませんが、当時の僕は完全に海の世界に魅了されていたんです。

(英語で「What?」しか言えなかったくせに、行動力だけは異常でした)

それから僕たち夫婦は、毎年のように海外のビーチリゾートへ行くようになりました。

モルディブ、パラオ、ハワイ、サイパン、バリ、フィジー、プーケット、フィリピン……。

様々な海を訪れました。

振り返ると、僕が本当に手に入れたものは「旅行の思い出」ではありませんでした。

「自分が、いかに井の中の蛙だったか」を知ったことです。

新しい海、新しい土地、新しい人種や文化に触れるたびにそう思いました。

もしあの時、妻に誘われなかったら。

もしあの時、「海外なんて面倒だ」と言って断っていたら。

今の僕はいなかったかもしれません。

人生は時々、たった一度の体験によって大きく変わります。

僕にとってグアムはそんな場所でした。

あの日、僕は初めて知りました。

自分が思っていたより、世界はずっと広い。

目次

働き方も、まったく同じだった

そして、これは旅の話だけじゃありません。

「働き方」や「生き方」でも、まったく同じだと思っています。

会社員として、毎日同じ時間に通勤して、同じ人と顔を合わせて、同じ仕事をする。

それが当たり前になっていると、いつのまにかそれが「世界のすべて」になってしまうんですよね。

でも一歩外に出てみると、平日の昼間からカフェで仕事をしている人や、満員電車とは一生無縁の生活を送っている人が、当たり前のように存在しています。

かつてグアムの空港で「What?」しか言えずに立ち尽くしていた僕と、同じです。ただ、知らなかっただけ。

自分が思っていたより、人生はずっと自由です。

ただ、ここで正直に言います。

世界が広いと知っても、会社員のままでは、旅の形は限られていました。

有給は取りづらい。

上司の顔色をうかがう。

長期で抜けたら、戻ったあとの山が待っている。

「行きやすくなる」どころか、行くこと自体が戦いだったんです。

独立すると、旅行に行きやすくなるか

答えは、はいです。

今の僕は、子どもの休みに合わせて、だいたい年に3回旅に出ます。

春休みに2週間。

夏休みに2週間。

冬休みに2〜3週間。

合計すると、年間6〜7週間くらいです。

不便になったことは、ほとんど感じていません。

でも、いちばん変わったのは「旅行に行けるようになったこと」ではありませんでした。

毎日、付き添えたからできた

独立してすぐの頃、子どもは5歳か6歳でした。

障害があって、自転車にもなかなか乗れない。

水中に顔をつけるのも怖がる。

でも夏休みで、子どもは1日中家にいる。

僕も家で仕事をしていたので、毎日、付き添う時間が取れました。

毎日1〜2時間、自転車の特訓をしたんです。

最初は転んで、怖がって、全然乗れない。

それでも根気よく続けたら、1週間くらいで乗れるようになりました。

「お父さん、自転車楽しい。明日も乗りたい。」

その言葉を聞いたとき、本当に独立してよかったと思いました。

プールも同じです。

毎日通って、顔を水につけられるようになった。

ゴーグルをつけて泳げるようになった。

海の魚を見て、目を輝かせるようになった。

今では、奄美やハワイやグアムで、透き通った海の熱帯魚を見るのが大好きです。

週末だけじゃ、難しかったと思います。

毎日付き添えたから、できた。

旅行は、その延長線上にあります。

家族と過ごす時間。

新しい景色。

新しい人。

新しい価値観。

ときに、新しい仕事の種。

旅行は目的というより、それに出会うための装置でした。

実際、旅行先のオーナーと話したことがきっかけで、民泊を始めたこともあります。

時間がないと、そういうきっかけ自体が生まれません。

人と会うこと。

環境を変えること。

その前提にあるのが、時間です。

だから、今の僕の結論はシンプルです。

時間があれば、人生は変わる。

休むのではなく、仕事をデザインする

もちろん、自由に休める裏には、仕事の話もあります。

奄美へ2週間行く直前の話です。

受けている業務は5本あって、そのうち1本は旅行中に納期がありました。

だから旅行前に、いちばん頭を使う部分を終わらせました。

橋梁補修で、どこをどう直すか。

どう取りまとめるか。

お客さんとの打ち合わせで、判断が必要な項目を先に決める。

それが終われば、あとは図面や数量といった作業です。

これは旅行中でもできます。

お客さんには、こう伝えました。

「この時期は旅行に行くので、レスポンスが少し遅れます。」

「優先して進めておきたいことは何ですか。」

急ぎすぎる用件は、旅行中は対応できないと伝えることもあります。

でも、完全に仕事を止めるわけではありません。

ノートPCを持っていき、忙しいときでも1日1〜2時間。

日中は家族と過ごして、子どもが眠ったあとや夜に、軽くメールや作業をします。

一度、ハワイでほぼ仕事をしなかったことがあります。

楽しかった反面、帰ってからのエンジンのかかりが最悪でした。

(・・・完全オフは、僕には向いていなかったみたいです)

だから今は、少しずつでも続ける方が、結果的に家族の時間も仕事も守りやすい、と思っています。

設計が好き、というのもあるのかもしれません。

抵抗は、あまりありません。

そして、これは犠牲もあります。

年間6〜7週間休むぶん、普通に働いていれば年収はもう少し上がるでしょう。

感覚としては、プラス300万円くらいの話です。

それでも、今の年収があれば十分だと思っているので、あえて時間を取る設計にしています。

独立直後は、来る仕事を全部受けて、年商4,000万円を超えた時期もありました。

でも僕が独立した理由は、子どもとの時間でした。

だから、売上を最大化するより、時間を設計する方を選びました。

一人社長の休み方は、「休む」ことではありませんでした。

仕事をデザインすること。

判断は旅行前。

作業は旅行中。

奄美の空港へ向かう電車の中で、ふとそう思いました。

時間があれば、人生は変わる

独立すると旅行に行きやすくなるか。

はい。行きやすくなります。

でも本当に手に入るのは、パスポートにスタンプが増えることではありません。

毎日、子どもに付き添える時間。

海を好きになって、一緒に魚を見て笑える時間。

環境が変わって、人と出会い、人生の次の扉が開くきっかけ。

学生の頃の僕は、グアムで「世界は広い」と知りました。

独立してからの僕は、こう知りました。

時間があれば、人生は変わる。

独立は、その時間をつくるための手段です。

もし今、「会社員以外の生き方」をのぞいてみたいなら。

いきなり辞める必要はありません。

まずは、別の世界があることを知る。

そして、自分が本当に増やしたい時間が何かを考えてみる。

あのグアム行きが、軽い気持ちの一歩から始まったように。

現在、僕が独立するまでのリアルな軌跡と、独立できる人に共通する「前兆」をまとめた電子書籍『独立前兆』を無料で公開しています。

「会社員以外の生き方」をのぞいてみる第一歩として、ぜひ読んでみてください。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

ガブ

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