初めての入院で分かった、自由の土台は健康だった

初めての入院で分かった、自由の土台は健康だった

こんにちは、ガブです。

僕は建設コンサルの技術者として独立して10年になります。専門は、橋の補修設計です。

実績としては、

  • 社員ゼロ・事務所ゼロ・営業ゼロ・残業ゼロ
  • 独立10年、年商3,000万円を安定
  • 業界歴24年(会社員14年+独立10年)
  • 29歳で国家資格の技術士

という働き方で、平日の昼にボートを出したり、子どもの長期休みに合わせて何週間も旅に出たりしています。

いまは、同じように独立を考えている技術者に向けて、自分の体験を書いています。

「〇〇さん。」

「あなた、ローソンでお菓子買って食べてるでしょう。」

カーテン越しに聞こえてきた看護師さんの一言に、思わず笑ってしまいました。

病室が、一瞬だけ静かになります。

隣のベッドのおじいさんは、少し間を置いて、

「……はい。」

と答えました。

どうやら病院の1階にあるローソンで、ポテトチップスを買ってきて、こっそり食べていたようです。

ついさっきまで、

「血糖値が200を超えています。」

「食事には気をつけないとダメですよ。」

と注意されていたばかりなのに。

僕はカーテンの向こうで、

「そりゃ血糖値も下がらないよな……。」

と心の中で苦笑いしていました。

実はこの日、僕は人生で初めて入院していました。

目次

「たった3日」と軽く考えていた

2026年6月22日。

頚椎ヘルニアの手術を受ける予定だった僕は、事前検査として「ミエログラフィー」という検査を受けるため、2泊3日の検査入院をすることになりました。

ミエログラフィーとは、背中から造影剤を脊髄へ注入し、その造影剤を首の神経まで流した状態でCT撮影を行う検査です。

神経が、どこで圧迫されているのか。

それを詳しく調べるための検査でした。

検査そのものは1日で終わります。

ただし、造影剤を使うため、経過観察が必要になります。

そのため、2泊3日。

正直、僕は軽く考えていました。

「たった3日なら、すぐ終わるだろう。」

旅行なら2泊3日なんて、むしろ短く感じますよね。

ところが病院に入って数時間。

その考えは、あっさり覆されました。

病院は、とにかく時間が進まない

病室は4人部屋でした。

カーテン一枚で仕切られた空間。

一応、自分のスペースはあります。

でも、個室とはまったく違います。

物音も聞こえます。

会話も聞こえます。

誰かがベッドから起き上がる気配も分かります。

最初は少し緊張していました。

でも、しばらくすると別の問題が出てきました。

やることがない。

テレビを見る気にもならない。

スマホも、そのうち飽きる。

院内を歩ける範囲も限られています。

「これは退屈との戦いだな。」

そう思ったとき、ノートパソコンを持ってきていたことを思い出しました。

結果的に、これが大正解でした。

病院は、意外と仕事が進む

病院では、食事が決まった時間に運ばれてきます。

洗い物もしなくていい。

掃除もしなくていい。

買い物にも行けません。

外出もできません。

つまり、

仕事以外に、やることがない。

これほど集中できる環境は、考えてみればかなり贅沢です。

僕はその3日間、ひたすらコンテンツビジネスの作業を進めました。

制作中だったリードマグネットは、ほぼ完成。

ブログ全体の設計も見直しました。

ホームページの導線も考えました。

Canvaでデザインも細かく修正しました。

「もう、この辺でいいかな。」

そう思って時計を見る。

でも、まだ時間があります。

だから、また見直す。

少し修正する。

さらに見直す。

普段なら、

「今日はもういいか。」

で終わるところです。

でも病院では、終わってもほかにやることがありません(笑)。

その結果、自分でもかなり満足できる仕上がりになりました。

まさか、人生初の入院でここまで仕事が進むとは思いませんでした。

大部屋には、いろいろな人がいる

とはいえ、快適だったわけではありません。

夜9時になると消灯です。

「今日はよく眠れそうだな。」

そう思って横になった直後でした。

突然、

「ふわぁーーーーーー……。」

病室に大きなうめき声が響きました。

本当に、飛び起きるほど驚きました。

声の主は、同じ部屋のおじいさんです。

どうやら足が痛くて、思わず声が出てしまったようでした。

その後も、何度か同じような声が聞こえてきます。

「ああ、大部屋ってこういうものなんだ。」

初めての入院で、僕は現実を知りました。

さらに、大部屋ではプライバシーというものが、ほとんどありません。

カーテンは閉まっています。

でも、会話は全部聞こえます。

隣のベッドでは、看護師さんが血圧を測っていました。

「上が200ありますね。」

「これはかなり高いですよ。」

続いて血糖値も測ります。

「血糖値も高いですね。」

「食事制限しないとダメですよ。」

看護師さんが部屋を出ていくと、しばらくして隣から、

「カサカサ……。」

「ポリポリ……。」

という音が聞こえてきました。

「あれ?」

と思っていると、また看護師さんが戻ってきて血糖値を測ります。

「まだ200を超えていますね。」

「薬はちゃんと飲んでいますよね?」

不思議そうにしていると、別の看護師さんがやってきて、冒頭のひと言です。

「あなた、ローソンでお菓子買って食べてるでしょう。」

見つかるんですね(笑)。

ポテトチップスだけでは終わらなかった

このおじいさん、なかなか強者でした。

その日の夜だったと思います。

突然、病室に大音量でサッカー中継が流れ始めました。

ちょうどワールドカップの試合を見ていたようです。

もちろん、イヤホンはしていません。

大部屋です。

しかも消灯時間に近い時間です。

「そのうち気づくだろう。」

最初はそう思って、少し様子を見ていました。

でも、全然音量が下がりません。

そこで僕は、大きめに咳払いをしました。

「ゴホンッ!」

反応なし。

もう一度。

「ゴホンッ、ゴホンッ!」

やはり反応なし。

まったく気づく気配がありません。

ついに僕もしびれを切らして、カーテン越しに言いました。

「ちょっと、おじさん。」

「イヤホン持ってねえのかよ?」

すると、おじいさんは普通の声で、

「え?」

「持ってない。」

と答えました。

……いや、そういう問題じゃない(笑)。

イヤホンを持っていないことを確認したかったわけではありません。

音を小さくしてほしかっただけです。

でも、それ以上話しても、どうも埒が明かなそうでした。

病院という場所は、本当にいろいろな人生が交差する場所です。

身体の状態も違う。

性格も違う。

生活習慣も違う。

そして、音量に対する感覚も違うようです(笑)。

手術する気満々だった

2泊3日の検査入院が終わり、僕は検査結果を聞くために診察室へ向かいました。

頭の中では、もう手術をする前提でした。

いつ手術するんだろう。

仕事はどのくらい止めることになるかな。

術後は、いつから復帰できるだろう。

そんなことばかり考えていました。

ところが、医師の第一声は予想外でした。

「まずはリハビリをやりましょう。」

「え?」

心の中で、思わず声が出ました。

医師の説明によると、神経が圧迫されている場所と、僕の腕がしびれている場所が一致していないというのです。

つまり、手術をしても症状が改善しない可能性がある。

さらに、テニス肘の影響も考えられるため、まずはリハビリを行い、症状の変化を確認したいという話でした。

正直、かなりショックでした。

僕はもう、手術を受ける覚悟を決めていました。

仕事の調整まで考えていました。

それなのに、話は振り出しに戻ったわけです。

でも、専門家がそう判断するのであれば、従うしかありません。

原因が違うのに手術をしても意味がありませんから。

健康を失うと、仕事も人生も止まる

今回の入院で、一番強く感じたことがあります。

それは、

健康を失うと、仕事だけでなく、人生そのものが止まるということです。

もし手術になれば、2週間以上は入院になります。

仕事は止まります。

……いや。

本当は、仕事はめちゃくちゃ進むかもしれません(笑)。

少なくとも僕の場合、入院中はかなり仕事がしやすい環境でした。

掃除もしなくていい。

洗い物もしなくていい。

外出もできない。

誘惑もない。

仕事しかすることがありません(笑)。

ただ、それは身体が動き、パソコンを触れる状態だからです。

本当に重い症状になれば、仕事どころではありません。

自由もなくなります。

旅行にも行けません。

釣りにも行けません。

好きな時間にお風呂にも入れません。

夜9時には消灯。

周りのいびきやうめき声で、何度も目が覚めます。

大音量でワールドカップが始まる可能性もあります(笑)。

そんな生活を何週間も続けることになる。

そう考えたら、

「できれば手術だけは避けたい。」

と心から思いました。

姿勢だけの問題ではなかった

僕は数年前にも、頚椎ヘルニアを経験しています。

あの激痛を味わって以来、姿勢には人一倍気をつけてきました。

それでも再発しました。

一度飛び出したヘルニアは、簡単には元に戻りません。

だからこそ、まだ症状のない人には、本当に気をつけてほしいと思っています。

仕事に集中すると、人はどんどん前のめりになります。

姿勢なんて気にしなくなる。

運動も後回し。

筋トレも後回し。

身体に少し違和感があっても、

「忙しいから、もう少し後で。」

と無視してしまいます。

でも、その積み重ねが、何年後かに大きな代償になって返ってきます。

病気やケガは、なってから後悔するものです。

ただ、今回もう一つ気づきました。

健康を守るには、姿勢だけでは足りません。

問題は、もっと根本にありました。

本当に見直すべきは、働き方だった

忙しすぎるから、休めない。

忙しすぎるから、運動できない。

忙しすぎるから、身体のサインを無視する。

つまり、問題は姿勢だけではなく、

働き方そのものだったんです。

どれだけ良い椅子を使っても、

休まず働き続ければ、身体は壊れます。

どれだけ姿勢を意識しても、

睡眠不足が続けば、回復できません。

どれだけ健康に気を使っていても、

自分が休めない仕事の仕組みになっていれば、いずれ無理が出ます。

仕事を減らす勇気を持つ。

自分がいなくても回る仕組みを作る。

無理を前提にした働き方をやめる。

それが、健康を守る一番の方法なのかもしれません。

自由の土台は、健康だった

このブログでは、自由な働き方についてよく書いています。

旅行へ行けること。

家族との時間を持てること。

釣りへ行けること。

好きな仕事を選べること。

自分の時間を、自分で決められること。

僕は、そんな働き方を目指してきました。

でも今回、あらためて気づきました。

自由には、土台があります。

それが健康です。

身体が動かなければ、自由もありません。

どれだけ売上があっても、旅行には行けません。

どれだけ時間があっても、釣りには行けません。

家族との時間があっても、身体がつらければ楽しめません。

健康は、お金では買えません。

失ってから初めて、その価値に気づきます。

最後に

退院して自宅へ戻った日、自分のベッドで眠れることが、こんなに幸せだとは思いませんでした。

朝起きて、好きな時間にコーヒーを飲めること。

家族と何気ない会話ができること。

好きな時間に仕事ができること。

静かな部屋で眠れること。

ワールドカップを大音量で流す人がいないこと(笑)。

そんな当たり前の毎日は、健康という土台の上に成り立っていました。

だからこれからは、売上だけではなく、健康も経営していこうと思います。

→ 関連:年商を追わないという選択

仕事を減らす勇気。

→ 関連:角を立てずに仕事を断る方法

休む勇気。

身体の声を聞く勇気。

それも、専門職として長く働き続けるための大切な仕事です。

もし今、あなたが毎日忙しく働いているなら、今日だけは少し立ち止まってみてください。

「今の働き方は、10年後の自分の身体を守れているだろうか。」

その問いを持つことが、未来の自分への一番大きな投資になる。

僕は今回の入院で、それを身をもって学びました。

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